新薬情報(痛み止めのお薬)

犬用の新しい痛み止めの薬が出ました!
今までのお薬よりも、比較的安心して使用できます。

人間と同様に、ペットも高齢化社会を迎えています。
それに伴って、残念なことに関節が痛いワンちゃん・猫ちゃんが増えています。

かつて『犬や猫は痛みに強い』なんて言われていたこともあります。

実際は、本人たちは必死で痛みに耐えているだけのこと。
「慢性的に痛いことが辛い」のは人間と同じです。
犬も猫も、その痛みがかなりひどくならないと教えてくれません。
実際は、かなり以前から痛かったことがほとんど。

そして、痛みが本当にひどくなれば、日常生活に支障がでてしまいます。
散歩もつらい、トイレが上手くできない。
隣の部屋に水を飲みに行くのをためらうなんてことが、脱水につながったりもします。
さらにひどくなると、立ち上がれない、歩けない、寝たきり・・・
これを介護する飼い主さんには、相当な負担がかかってしまいます。

痛みをうまく管理して、適度に運動させていくと、このように弱っていくことが予防できることもわかってきました。

「それじゃ、痛み止めを飲ませよう!」

その通りなのですが、痛み止めの種類のお薬は、身近にあるお薬の中では、特に長期間服用するときに、比較的副作用の出やすいお薬でした。

難しい話になってしまいますから、薬のメカニズムの詳しい説明は省きますが、要するにお薬の作用機序が全然違う痛み止めが出たことで、副作用の心配もかなり減りました。

慢性の関節炎では、どうしても長く飲ませていく必要があります。
お薬を飲ませるご家族にとって、また処方している私たち動物病院スタッフにとっても、心配の程度が下がります。

このお薬が、痛み止めを飲ませることをためらっている飼い主さんの心配と、愛犬の痛みの程度が下がることを、私は期待しています。

もし、ご興味がある飼い主さんは、当院までご相談ください。


人間の痛み止めをペットに飲ませるのはやめて下さい

関連の話題で、とっても大事なお話なので、つけたして書かせてください。

人間用の痛み止め(解熱鎮痛剤=風邪薬)をペットに飲ませないでください。非常に危険です。

以前、ある飼い主さんからご質問を受けました。

「〇〇(よくある人間のお薬)は、昔の薬よりも安全じゃないの?そう、お医者さんが言ってたけど。」

おそらくそれは、人間にとっては安全だという意味では正しい情報だと思います。

人間に安全だからといって、動物に安全というわけではありません。
お薬ではないですが、有名な例を挙げると、タマネギやチョコレートと犬猫との関係と同じことです。

くれぐれもご注意ください。